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2012年07月16日

大津いじめ自殺事件

繰り返される悲劇に多くを語ろうとは思わない。
加害者の特定は何かのゲームだろう。

この事件について語るべきことは、
かなり早い時点で「いじめ」の枠を超えてしまっていたのではないか、ということと、
そのときに誰が何を出来たのか、ということだけだ。

それは単に教師や親や同級生だけの問題ではない。
と言うか、それらの人々が「気付く」事が重要なのは言うまでもないが、
気付いたあとにどうするか。
それが重要なのではないか。

ありていに言えば、地域にはさまざまな専門家が居る。
それらの人々は、この事件にどのように関われたのか。

あざが出来るほど殴られたと言うならば、
たとえば養護教諭や医師は診察の機会を得ることが出来ただろうし、
職権と経験において彼を保護することが出来たはずだ。

警察は刑事事件にならない限り動くことが出来ないが、
弁護士なら民事の段階で動くことが出来る。

被害者(と加害者)に心のケアが必要だったのであれば、
地域にはその専門家も、ソーシャルワーカーから精神科医まで居るのだ。

それらが機能しなかった事実について、我々は考えるべきだ。
その枠組みの中でこそ、親や教師のアンテナの鈍さを論じるべきなんじゃないだろうか。

1から10まで学校や家庭に解決できると言う思い込み自体が間違っているし、
教師や親に解決できない問題は直ちに警察に相談する、と言うのは、論理の飛躍だ。
社会はそれほど単純でもなければ難しくもない。

と言うわけで、とりあえず医師会と弁護士会は、直ちに何か言ってくれ。

投稿者 ushila : 2012年07月16日 22:39

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