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2010年08月16日

アニメ版化物語完結記念・つばさデリュージョン

新房さんの羽川解釈、って話なんだけど。

まず、ものすごく不自然な存在だ、っていう解釈は、絶対にあるんだろう。

で、化物語が大きなくくりで『青春もの』=阿良々木暦の成長物語だと定義すると、羽川は成長しないキャラ、と言えるのかもしれない。
感情や身体を理性で抑え込んでる、ってのが俺の羽川に対する基本的な理解なんだけど、それは逆に言えば、人間としての真っ当な変化(普通、成長と呼ばれるそれ)を拒絶する姿勢とも言える。
だから羽川は猫に魅せられたとも言えるし、阿良々木を必要としたんだろうとも思う。


で、話題は変わって、というか、ここからがむしろ核心なんだが。

最終回のアバンに出てくるエッチなシーンが、羽川の願望として阿良々木君とどうこうなりたい、という描写としては表情やらなんやらがおかしい。

メガネ光ってんのは感情を理性で抑え込んでる時の表現だと思うので、あのシーンでメガネ光ってるってことは、意に沿わずに性的な行為を強要されてる、って状況になると思うんだよね。
(オープニングのアレは、何かの比喩だとしてもだ)

で、あの羽川にそんなことができる人間と言えば、父親しかいないよなあ、と。
つまり、羽川は父親から性的虐待を受けていたと、新房さん解釈してんじゃないかな。と思った。


原作の羽川は猫物語でさらに想像を絶する造形になっちゃってるので、あり得ないんだよ? 特に原作準拠の話としては。
ただ、アニメの羽川は阿良々木に「勉強してた」と言いつつ夜の街を徘徊する、言ってみれば『嘘をつく羽川』なので、その延長線上に、そういう(意に沿わず、当然正しくもないことを受容してしまうという)解釈が存在する余地はあるだろうと。
言うたらアレだが、そりゃ猫も出てくるわ。みたいな。

そんなことを思うわけだが、もちろんこれもあくまで解釈、仮説、妄想の類いに過ぎないので、信じても何もいいことないよ?

投稿者 ushila : 2010年08月16日 20:37

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