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2005年07月11日

青春狂騒曲。

非常に雑把な言い方をしてしまえば。

プロレスファンとは、どこかでプロレスラーになりたいと思い、どこかであきらめた人間たちなのだと思う。

「バキ」の板垣恵介は、全ての男は世界最強を目指したことがある、と言ったが、俺がここで書きたいことも大体そういうことだ。

あの男は、要するにそういう人間たちの中で、より長くあきらめなかった、純度の高い、ある意味で恵まれたバカであった。

それ故に、あの男は何のてらいもなく「天下」を口にした。
そのための方法論も、正面突破の一つだけしか持たなかった。
人より少し恵まれた体躯と、人より少し折れにくい心を持っていただけの男でありながら、その二つを信じ続けた。

何の疑いもなく、どうしようもなく愚直に、あの男の憧れの具象であった「闘魂」になろうとした。
(そういう意味では、「革命戦士」との関係は、近親憎悪的でもあり、またイデオロギーの衝突であるとも言える)

そして、そういう人間たち、つまり俺たちがそこにたどり着く前に直面したであろう、世間とか秩序とか言われる、いわゆる世間との軋轢であるとか、敵とかライバルとか言われる、相対的な実力評価対象との否応のない競争とか衝突であるとか、そういうモノをリング上やその周辺で再現し続け、たぶん最終的には、敗れた。

だから、あの男、いや、お前、橋本真也は、紛れもなく俺たちの一人であった。
何度でも言うが、最も純度の高い、どうしようもなく愚かな、俺たちだった。

だから。
だからこそ。
ありがとうではなく、安らかに眠れ、でもなく。

サヨナラだ。

投稿者 ushila : 2005年07月11日 22:26

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