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2005年01月29日

しおらしくなってみる。あるいは、超然としてみる。

そんなことよりちょっと聞いてくれよ。
こないだね、プロレス行ったんです。新日本。

と、かなり古くさい書き出しでわざと始めてみるわけですが。
シリーズにすら組み込まれてない地方興行で、蝶野も出てないようなカードだったんですがね。

それはそれで楽しいんだよなあ。と。
地方興行らしくゆるゆるな空気で、西村が不可解な暴走をして反則負けしたり、中西が相変わらずアタマ悪そうだったり、永田がいらん余裕ぶっこいてたり、稔くんのヒールターン&ヘビー級宣言は間違いなく失敗だなあ、と思ったり、いろいろと思うところはあるわけだが。

繰り返しになるが、それでもライブの(ついでに至近距離の)楽しさってあるんだよねえ。
技一つとっても、迫力とか、説得力とか、審美的評価とかってのは、やっぱ近くで見られてこそ成立するんじゃないかと。
つまり、すごい選手が出る、よりも、近くで見られる、の方が、満足度上かな、と、マジメに考えてしまった。

もっと言えば、なまあたたかい視線でニヤニヤしながらプロレスを見る、というのが、こんなに楽しいのかと、真剣に思ってしまったのだ。

つまり、リングを見ろ、と。
聞こえのいい言い方をすれば、理屈にとらわれるな、と。
法の華三宝行(古っ)的な言い方をすれば、アタマ取っちゃってください、的な観戦の仕方こそが、プロレスを見る唯一絶対的に正しい姿勢、ということではないか(別にこの場合、アタマ取っちゃっても実害無いし)と、考えずにおれないのである。

まあ、実際なあ。
アタマ取っちゃってプロレス見に行っても、お気に入りの選手ができれば思い入れちゃうわけだし。
思い入れちゃえば、その選手が出ない試合には鈍感になるし。

ビッグマッチやテレビ中継なしにプロレス団体がやっていけるかというと、全女を見れば答えは自ずから明らかだし。

格闘技とプロレスの位置関係だの、試合内容重視を掲げた(?)旧全日本や現ノアの選手が、ファンを含めたプロレス界の外にどれだけ知名度を持っているかだの、プロレスを取り巻くよしなしごとは相変わらず喧しいし、こんなことこんなことを考えているのもまた俺なわけだけどね。

最近のプロレスはつまらないよ、から始まるプロレス談義は、誰も幸せにしないよな、とも思う。

プロレスは見て楽しむものと言う軸足の置き方が、疲れたファンも選手も救うのかなと、思ったりした。
と言いつつ、俺はまだ、軸足を決めかねてぐるぐる回るんだろうなあ、と。

投稿者 ushila : 2005年01月29日 01:43

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