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2008年08月13日

8/9 田上パル「そうやって云々頷いていろ」@アゴラ劇場

今年、40本目の観劇。

田上パル『そうやって云々頷いていろ』
作・演出:田上 豊

熊本弁を多用しながら、高校生の青臭くも可笑しい青春を描いた
体育会系高校生シリーズ3部作が完結。
今回はどんなものを見せてくれるのか楽しみだった田上パル。
予想以上に、危ない劇でした…。

3部作においては、どこかに必ずといっていいほど
体当たり的なアクションが組まれていて、
高校生的な悪ふざけを見事に出し切っていたのが印象的でした。

今回のアラスジ。
ダム底に沈むことになった村が舞台。
社会人となって、村へ戻ってきた一人の若者。
奇怪な霊媒師を呼びつけて、村おこしを図るのだが、一筋縄ではいかない昔の仲間たち。、
謎の観光客やニセ(村おこしの)コーディネーターを巻き込みながらも
だんだんと結束が固くなっていくかと思われたのだが…。

今回のアクションは、やりすぎです(苦笑)。
霊媒師が人を操るという、ある意味安易な設定で、
2階の高さから落ちたり、5mくらい横に吹っ飛んだりと
どう考えても「生傷耐えないだろ」というくらい危ない劇でした。
勢いの中でのそういうアクションなので、
見ていられないというわけじゃないのですが、
…やりすぎだろ(苦笑)。

それはそれでまあ元気をもらったような気がしますが、
ちょっと納得いかなかったのは結末。
ニセコーディネーターと謎の観光客が
村おこしのために結束を固めつつあったところを
全員薬で眠らせてしまって、一件落着(??)となってしまうのが
ようわからんかったなあ、と。

静かな口語演劇の影響を変に受けちゃったのかなと思ったりしましたが、
ちょっとそこが残念だなあ、と。
全員眠ったところで、もう一捻り期待してしまいました。

アクションに頼らず、青臭くも喧しい青春活劇を期待したいのですが、
まあ、社会人編第一弾として今後も元気をくれることを楽しみにしています。

投稿者 i_rain : 2008年08月13日 01:01

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