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2007年01月18日

1/6 バズノーツ「バズノーツのマクベスPPR」@駒場アゴラ劇場

2006年度の駒場アゴラ劇場支援会員制度を利用してみてまいりました。その34。

http://www.komaba-agora.com/line_up/2006_12/buzznauts.html
原作: W・シェイクスピア『マクベス』
翻案・演出: 増田 理

新年はじめから、“これはやられた”感が大きかった劇でした。

開場してから、パンフレットを斜め読みして、
そこに挟まっている一枚の紙に「お詫び」という文字が。

なんでも、体調不良で役者が降板してしまったようで、
その数 23名中19人の降板。。。

「えっ?それで劇演じることできるの?」と思ったのは言うまでもないのですが。。。
よくみると、パンフレットに記載されている出演者23名中、
5番目の人からあとの人全てが降板になってる。。。

うーん、これはおかしい。
劇団で何か紛糾して大量降板になったのかなあ、とか
わざわざパンフレットに降板する人を記載することないよなあ、とか
降板した人の所属してる劇団名はぜんぜん知らないなあ、とか。

中に入ると、4人の役者が舞台の壁にもたれ掛かって
なんだかダルそうな感じです。
各役者の上には吊るされた紙と“役者の名前”が。

会場内を案内している人(制作の人?)も
なんだかおどおどしながら案内をしています。
案内しながら飴を配ってますが、こぼしたり(でもこれも演技だとあとでわかります)。

そんなこんなで始まったわけですが・・・
それぞれの役者は頭上の紙を一枚破るとそこに“役の名前”が。

お話自体は語りませんが、
役者はときには戸惑った表情を浮かべながらその役を演じます。
ときには、案内をしていた人に「次は○○さんですよ」と促される始末。



いや、促され促すという演出。
場面が変わるたびに、それぞれの役者は紙を一枚めくり
そこに書いてある役を演じます。
同じ役でも、場面によっては別の人が演じたり、
同じ場面を役を入れ替えることによって繰り返したり・・・。

いわゆる“劇中劇”であるということに気づかされたのは
半分をすぎたあたりでしょうか。

いやー、やられましたね。
完全に演出の勝ちであり、観客は戸惑いの中へ飲み込まれてしまいました。
混乱をもたらすことはもちろんですが、
それ以上に今までにない面白さを感じました。非常に面白かったです。
初めてもう一度みようかなと思ったくらいです。
機会があれば是非もう一度。

投稿者 i_rain : 2007年01月18日 00:27

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コメント

劇中劇?!

なんか観ていて展開が読めるような読めないようなで面白いですね☆

投稿者 : 2007年01月18日 23:52

しまった・・・名前載せるのを忘れていました(↑さっきのコメント:)

投稿者 つぃい : 2007年01月18日 23:53

ああ、あんまりこういうのはストーリーは
気にしないし、展開のことは考えてないなあ。
一種のトリッキーな演出なので
そこに乗ってみるというのが正解かな~と。

投稿者 i_rain : 2007年01月19日 00:22