環境の構築

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どんなサイトをつくるか、とりあえずサイトの構想がおおざっぱにイメージできたら、サイトを作成するための環境を構築しなければなりません。

最低限必要なものはさほど多くありません。

まずは、サーバー側の環境について。

●サイトを公開するスペース

これがあれば最低限サイトを作成できますが、できれば、これに加えて、

●ドメイン(独自ドメイン)

も用意した方がいいでしょう。

では、簡単に説明します。

サイトを公開するスペース

有料のサービスを利用する

サイトを公開するスペースは、無料のものはいけないとまではいいませんが、サイトを管理する手法がまだよくわからないというのに、無料のサービスを利用するのはお薦めできません。発生するかもしれないいろいろな不具合が、サービスの制限によるものなのか、自分の間違いによるものなのかわかりにくいためです。また、自分のプロバイダーにサービスで付属するスペースでもいいのですが、CGIの動作や設定に特殊な制限があることが多く、あまりお勧めできません。自分のインターネット接続料にコミコミになっている分、金額的には魅力的かもしれませんが、その分、同じことをしている人が少なくなり、勉強できる方法が少なくなりますし、原因究明も難しくなりがちです。また、接続のために契約しているプロバイダーのスペースですと、プロバイダーのサーバー名+アカウント名みたいなURLになり、他の人に覚えていもらいにくいです。また、接続に利用するプロバイダーを変更すると同じアドレスが使えなくなってしまいます。

サイトの容量はどんなものでも構いませんが、完全に文字ベースのサイトでない限り、数十MB程度の容量は確保した方がいいでしょう。動画を掲載するのでなければ、100MBもあれば、当面は容量が問題になることもないでしょう。(動画については YouTube などを利用する方法もあります)ただし、後日、容量が足りなくなってきたときに、「引っ越し」をする必要があるのか、単純に「容量追加」をすればいいのか、は利用するサービスによって異なります。もっとも、その時期がいつ来るかは現時点ではわかりませんし、初めてのサイトの場合は、引っ越しが構成を見直すチャンスと考えれば、容量が足りなくなってきたときにどうしなければならないのかは、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。

以上のような条件をふまえて、私がお勧めするのは、有料でホームページを作成するスペースを貸し出しているサービスを利用する方法です。このサイトは、さくらのレンタルサーバーを利用しています。コースは、「スタンダードプラン」を1年契約、をお勧めします。「ライトプラン」だと、機能的に制限が少しあるので、プランを変更したくなるかもしれません。さくらのレンタルサーバーは、コース変更は実はできなくて、解約→新規契約と面倒です。「スタンダードプラン」なら、よほどのビッグサイトに成長しなければ今後プラン変更を検討する必要もないでしょう。「プレミアムプラン」はすでに実績のあるサイトでないとスタンダードプランとの維持費の差を埋められないでしょう。また、ホームページを作ろうと思っている今から、数ヶ月でやめるつもりの人もいないと思いますので、月額料金よりは、若干お得な年間一括料金の適用を受けた方がいいでしょう。

私は以前はロリポップ!レンタルサーバーを利用していましたが、あるとき試しに新しいサイトでさくらインターネットを利用し始めてから、全面的に切り替えることにしました。サーバーの能力にさくらインターネットの方が余裕を見てあるような気がします。FTP等でファイルをアップロードする時や、CGI、MySQLなどの動的コンテンツに関わる応答に差があるように思えました。

無料のサービスで作成すると、費用を掛けずにいつまでも維持できてお得そうですが、無料のサービス自体がいつまで続けてくれるか不明なのと、自分が更新を続けられなくなったときに、支払いを停止することで自動的に消えず、サービスが提供される限り残骸をさらすことになるのも配慮が必要ではないかと思います。

ドメイン(独自ドメイン)

独自ドメインを取得する方向を検討する

サイトを公開するスペースで割り当てられるURLで公開しても構わないのですが、このURL、公開するスペースの運用が変わると変わってしまいます。

たとえば、別の会社に事業ごと買収されたりして、別の会社のサービスと統合されたり、そもそも、その会社がホームページ公開用のスペースを貸し出すサービスをやめてしまったりした場合は、アドレスを変えなければならなくなってしまうわけでます。

そのときに新しいアドレスに引っ越すとなると、いままでのアドレスではアクセスできなくなってしまいます。

そこで、独自ドメインを取得しておけば、そのようなことがあっても、独自ドメインが示すサーバーの場所の設定を切り替えるだけで、実際のサービスを提供している会社が変わったとしても、訪問者は従来のアドレスのまま、問題なくアクセスできます

もう一つ、ドメインは「早い者勝ち」の原則があります。たとえば、あなたのサイトが有名になってからそれにちなんだドメイン名を取得しようとしても、すでに他の人に取られてしまっていることがあります。

サイトの名称とドメインが一致している方がいいのはおわかりでしょう。

そのため、できるのであればサイトを始めるこの機会に独自ドメインを取得しておくことをおすすめします。

独自ドメインを取得する場合は、選定しているレンタルサーバーで利用できるサービスで取得するのがいいでしょう。選定しているレンタルサーバーで利用さえできればいいので、同じ会社のサービスでなければならないとは限りません。いっしょに申し込むとお得だったりしますが、翌年の更新時はあまりお得でなかったり、他の会社のサービスへ移転するときに、ドメインの管理も移転しなければならなかったりしますので、そのあたりはよく下調べが必要です。このサイトでは、さくらインターネットのサービスではなく、ムームードメインを使用しています。これは単純に金額的な理由です。.comドメインはムームードメインが非常にお得感があります。また、ドメインの更新はいろいろなサービスに分かれていると不便なので、リスクも気にはなりますが、ある程度集約しておいた方が手間はかからないと思います。

サービス名にちなんだドメインで、.com や .jp などを取得するのがよいでしょう。

万が一、取りはしたもののサイトの運用をあきらめる、などという場合は一定期間放置すれば権利を失いますし、場合によっては、それなりの対価で譲渡できるかも知れません。

> 外部サービスの利用

 

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