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2010年08月26日

このハヤシライスを食わせるときは友達でも金を取れ。

「流星の絆」で、父ちゃん(寺島進)が長男(嵐の人の幼少時代)に自分のハヤシライスのレシピを伝授した後で言い放つ台詞である。
料理人が人生を懸けて編み出した料理への矜恃の表れと言えるだろう。

ごくプリミティブに言えば、プロは自らの供するもので対価を得て、それを日々の糧にするからプロなのだ。
あれこれ合わせて合わせ技一本、であっても、である。


買い手というか受け取り手は、企業努力だ営業努力だ宣伝だ広告だの名の元に、より安価なプロダクトの提供を求めるし、実際そうした働きかけでもって省かれるコスト、と言うのも確かに存在する。

それが省くべきでないコストに跳ね返ってくると困るよね、ってのもあるが、ここではパスすることにして。

極論、無料や割り引きで提供されるものは、それなりのもんだ、っっていう話である。
まだ本当の意味で商業ベースに乗ってないとか、宣伝広告に利用されてたりとか。
嫌な話、その無料なり割引の何かのコストが別のところに載せられてたりとか、別のところから削られてたりとか。
…別にモノホンの悪徳商法の話をする気はないが。

往年のサンシャインシティ噴水広場であれ、ラオックス●階イベントホールであれ、無料イベントである以上、そりゃ採算ラインに載ってない商品か、そのイベントに取材の人を呼んだ方が、広告打つより安くつくからとか、そういう話だ。
そこに集まってきてる人は本当の意味での客ではなくて、その後ろに居る何倍もの客を釣るためのエサだ。

だからもうperfumeは秋葉原で打ち水をしたりはしないのだ(論理大飛躍)。
ミュージックジャパンでMCやったり日産のCMでカンガルーになったりするのだ(さらに大跳躍)。


有料イベントも物販がしっかり売れてやっと黒字とか、それでもやっぱり持ち出しだとか、アメリカでは大物アーティストでさえツアーグッズで利益をあげる方式になっちゃってるようだ(推測の上に伝聞)とか、いろんな話を聞くけど。

何が言いたいかって?
無料イベントにいくら客が来ても、もはや驚けない。
あと、プロの本気が見たけりゃそれ相応の対価を出せ、って言ってるんだ。

柩やな氏の件は極端だとしても、伊集院光が何とかしてtwitterから深夜ラジオに客を引き込みたいと真剣に考えてるの読んで、俺は申し訳ない気分になったよ。
あれノーギャラ=余暇でやってるわけだけど、つぶやく間になんか面白いこと思い付くかもしれないわけでさぁ。


ちなみに、有明コロシアムを一日借りると150万円。ただしハコ代のみ。照明とかPAとか舞台装置とか別料金。
あ、もちろんハヤシライスは出ません。アリアケだけど。

投稿者 ushila : 2010年08月26日 21:02

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