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2007年06月09日

4/8 Chants d'Adieu 別れの唄 @シアタートラム

2007年度の駒場アゴラ劇場支援会員制度を利用してみてまいりました。その2。

青年団国際演劇交流プロジェクト2007 [ 日仏合同公演 ]
Chants d'Adieu 別れの唄 @シアタートラム
http://www.komaba-agora.com/line_up/2007_04/wakarenouta.html

作 平田オリザ
演出 ロラン・グットマン

平田氏がフランスのフランスの国立演劇センターの依頼で作った新作。
フランスで30ステージほどの上演を経て、日本での公演となりました。


フランス人の妻を亡くしたばかりの男。
そこに集まるのは、友人、フランスから飛んできた妻の両親や前夫。
ほんとうは悲しむべき場面のはずなのに、
フランスと日本の文化・人の気質の違いで、どこか擦れ違ってしまう。
単純に言ってしまえば、平田オリザ流のコメディです。

分かり合えそうにない、共有できそうにないと思っても、そこは人間だ。
話の下敷きになるものが“妻の死”であるけれども、
どこか同じものを向いて奮闘する。
それはこういう場面であっても、
どこかコミカルに映り、なんだか微笑ましい感じのものでした。

葬儀屋役の山内さん、日本人同士の会話は日本語であるけれど
会話のほとんどであるフランス人←→日本人の会話は
フランス語で、日本語字幕付です。
(フランスでは日本語に対する字幕はないそうです。)

フランス人←→日本人
という関係が、どこかこっけいでありながらも
リアルに描けてるように感じるのはさすがといったところでしょうか。

フランス人の発想、日本人の発想、その擦れ違い。
何回も繰り返し見ることによって、新しい発見がありそうなそんな劇です。

千秋楽ということもありましたが、
最後は拍手が鳴り止みませんでした。

この公演のあとはフランスへ凱旋となりますが、
また再び日本で上演されることを願っています。
是非、また見てみたいものです。

投稿者 i_rain : 2007年06月09日 11:07

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