初出:ああ、芸人だとも。~鬱苦式人間の日々~: カタン戦術論;序盤超基礎編
道・道・開拓地のリズムで快進撃できれば良いですが、初期建設で「いい場所」がとられてしまっている場合、そう理想的にことは進みません。
その場合に採る戦術を、ここでは「貧者の戦術」と呼びます。
レンガや木が出ないなら、麦と鉄をガメこんで、初期の開拓地を町にすることを考えます。
町の資源産出力は開拓地の倍ですので、単純計算上、出目が4の地形を持つ町は、6を持つ開拓地よりも高い生産力を持つことになります。
(まあ、出ないものは出ないんですがね・・・)
あとは豊富な生産力を背景に、トレードなりバンクなりで道路と3軒目の開拓地建設に必要な資源を入手しましょう。
……若干道のりは遠いですが。
1つ目を町にするのには、麦×2、鉄×3の2種類5枚が必要で、道+開拓地の木×2、麦×1、土×2、羊×1の4種類6枚よりは、到達させやすいと思います。
そして、1つ目が町になれば、倍の生産力を元手に、2つ目を町にするのもあっという間です。
ただし、2つ目も町にした後、手詰まりにならないような配慮が必要です。
羊・麦・鉄1枚ずつで、チャンスカードを得ることができます。
チャンスカードにはさまざまな種類があります。そのものズバリ資源を得たり、道を作ることができるものもありますが、実際にプレイした感覚で言うと、一番多く引くのは "Soldier"=騎士カードです。
騎士カードを使うと、盗賊を移動させる効果があります。
移動先は騎士カードを出したプレイヤーが自由に決められますので、
・他のプレイヤーのゲーム進行をとめるために、キーになっている資源の産出を止める
・自分が欲しい資源を持っているプレイヤーから資源カードを奪う
効果があるカード、と言えます。
つまり「自分の手の進行が遅いな」と思ったら、進行の早そうなプレイヤーから資源を奪うことで、プレイを少しでも有利に進めることができます。
騎士カードを3枚以上使うと、「最大騎士力」として、勝利ポイント2点を得ることができますから、一石二鳥かもしれません。
なお、このスタイルは、いきなり町建設には麦、または鉄の生産力がいまいちな場合に、もう一種類は羊、という戦略です。
初期建設の段階で港に開拓地を建てる選択肢も、無くはありません。
開拓地の1面または2面が海に面することになるので資源の産出が減るデメリットがありますが、交易(バンクとの交換レートが下がる)を有効に利用できれば、それなりに戦うことができるでしょう。
盤面で薄い資源に特化して生産力を上げ、それを資本にしてトレードで進める。
盗賊差し向けられてカツ上げされるのが難点。また、ほかの生産力のあるプレイヤーを封じ込める策も必要。
人気のない地帯に進んで進出して、余計な争いに巻き込まれない方法。
ほかのプレイヤーをブロックするために、意図しない道を引いたり、余計な開拓地を設置したりする消耗をふせぐ。
また、盗賊を好きこのんで追い込んでこられないので、貴重な資源を温存できる。
時間が建ってもある程度広げられない場合はジリ貧。
あくまでもここで取り上げているのは基本戦術どおりに開拓地が置けない場合の次善策ですから、いきなりこれらの戦術に頼ることは一切お勧めいたしますん。