特性要因図

とくせいよういんず最終更新日 2015年5月10日

魚骨図/フィッシュボーンダイヤグラムとも呼ばれるらしい。

筆者の所属する会社にも、はしかのように「QC活動」の波が押し寄せ、活動の仕方のフォローも全くなく、「特性要因図」というものを書かされた苦い経験がありました。以下はその際に独自に調査して記したコンテンツです。(ちなみに経営層がもう飽きたようなので継続していません=全然QC活動じゃない)

魚の骨状に原因を書き出して、ブレインストーミング的に原因を究明するのに使え、と指導されるんだけど、ブレインストーミングの発想法としては、どうにも使い心地が悪いのです。KJ法のような「発想法」ではないような気がしますが、会社の活動として書かされるので仕方ない。

まあ、使い方がきちんと説明されないで、社員はそれを書かされているわけだから、仕事的にはそれでいいかもしれないけど、そんなので問題解決の糸口は、見えるもんなのかな?

と、漠然とした締めで終えておいたのですが、多数の方のアクセスをいただいているので、いちおう、複数のサイトや書籍を調べた結果のそのときのまとめを以下に掲載しました。

また、客観説TQMというサイトで、このページは「因果の関係を視覚化することにより、皆で討議するときの便宜に供する」特性要因図の誤用の例として紹介されています。そのサイトの説明を解釈しようとしましたが、文章量が多く、言い回しが難解で誤用の例を数多く紹介されていて混乱するのであきらめました。もっと書き方と使い方を簡潔に紹介してください。

なんとなく、「特性要因図は発想法ではない」という見解に関しては一緒のような気がしますので、ちょっと手直ししてみました。解釈間違ってたらごめんなさい。

なお、現時点の筆者の認識としては、「QCサークル活動の発表時に、具体的に取り組んだ内容とその目的との関係を図示するツール」となっております。

独学による特性要因図の書き方のまとめ

1 できるだけ大きな用紙を用意する。
(書く内容がどんどん小さくなるので、鉛筆で書くレベルでもA4では大抵小さすぎる。A3くらいは欲しい)

2 よいかどうかの目安になる特性(結果)を決めて、背骨の右に書く
(何について分析を始めるか、ということなのだが、この時点で、分析される結果がある程度想定されていて、解決できそうな原因まである程度読めていないと徒労に終わる、ということでもある)

3 2の特性に影響を与えるであろう要因を大まかに定めて大骨を書く
(この段階ですでに頭の中で要因が系統立てて分類・整理されている必要があるので、猫も杓子もQCというと特性要因図を書かせたがるのがよく分からない。この分類自体、何が正解、ということもないのでなおさらである)
  製造業などの場合は、「材料(Material)」「機械(Machine)」「人(Man)」「方法(Method)」として4Mと言われることも。さらに「測定(Measurement)」と「環境(Enviroment)」を追加して5M+1Eという資料もあった。

4  大骨に対する要因を考えて中骨を書き込んでいく
(この段階ですでに特性要因図の骨が書き込めない小さな図が多い。慣れないメンバーの発想法としては不便)

5 中骨のまた要因を考えて小骨を書き込んでいく
(この小骨がQC活動で対策を講じる内容になってきます)

6 小骨に書かれた要因の中から、結果に大きく影響していると思われる原因を、経験とカンをもとに選び出します。選び出した要因については二重丸をするなどして目立たせます。
(ここにきてついに経験とカンという漠然としたモノに頼っちゃってます。いろんな資料見てみましたが、ここはどうしても経験とカンで選び出せるようにならなければならないようです。ワケわかりません。経験とカンでは正しいかどうかも回数こなさないと分かりませんね。というか経験とカンで選び出せるなら本来こんな図は書かなくていいわけです)

ということで、特性要因図とは、これから取り組もうとするテーマに対して、あらかじめ、頭の中で何となく問題点などが整理されていて、解決方法まで見えている時などに作成するのではないか、という印象が強い。

つまり、QC活動などの報告をする際に、なぜその要因に取り組んだかを説明するための資料の一つとして作成するのではないか、と考えられます。 

ですから、QCサークル活動のやり方がまだよく分からないようなメンバーでブレインストーミングでの発想法の練習として実施する場合は、大骨の設定などの経験に頼る部分の少ない、連関図KJ法の方がいいのではないかと思うのでした。

 

後日談 やはり経営層が飽きてくれたことで、この「自主的活動という名目で会社から支援されることなく業務時間外に実施することを強制される業務」であるQCサークル活動がなくなったおかけで、このはしかが流行っているときよりは仕事のハードさはいくぶんマシになりました。

まあ、QC7つ道具に含まれていたものの、新QC7つ道具(N7)では外れてしまうので、役に立たないことに気づいた人が増えてきているのではないでしょうか。

[システム管理者のひとり言]

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