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2006年10月31日

さらに妄想は続く。

原作およびマンガ版における物語装置である、AI連想型サーチエンジン「crook」にせよ、
ドラマ版の擬似人格型AI「YUI」にせよ、実現するにはあまりにも非常識な仕様であるわけだが。
(意識的に非常識にしたんだろうけどさ。俺基本的にヤボテンだから)

多少なりとも実現性のある仕様を考えると、こんな感じになるんだろうか?


【crookの場合】
 フツーに考えれば、crookを実現するのに必要なものは以下のとおり。

 1.単語およびその意味について定義された辞書
 2.類義語・反意語・関連語彙等の辞書
 3.ユーザーごとの好みを蓄積するデータベース

 これらをもとに、基本的にはロボット型サーチエンジンでインターネットを検索し、情報を蓄積していくことになる。

 実際にはこれらを集中型のサーバーにすべて格納し、ユーザーのリクエストに堪えうる処理速度と帯域幅を確保することは、アキハバラ@DEEPの財力では不可能であるので、実現のためには分散型のシステムを前提とすることとなる。
 原作のcrookの動きを見ていると、現実には侵入しちゃマズイところに入り込んでいたりするので、結局ワームとかボットネット的なものとして完成しちゃってるっぽいが、現実社会でそんなもん作ると袋叩きに遭うので、現実味のあるつくりとしては、P2Pかグリッド型のシステム、ってことになるだろう。

 つまり、ユーザーはcrookのエージェントをDLしてインストールする。
 エージェントは、以下の動作を行う。
 i. 既存のサーチエンジン(想定としてはgoogle)に接続して検索を行う。
 ii. ユーザーの検索履歴を記録する。
 iii.他のcrookエージェントと連携し、類義語、反意語等の情報を蓄積・共有する。

 i,iiはともかく、iiiは膨大な量の情報を記録することになると予想されるので、どのように蓄積および共有を行うかは非常に困難な問題になるだろうが、意外と既知の技術で簡単に実現しちゃうのかもしれない。

 しかしアレだね。
 中込社長、crook独り占めできないね(笑)。

 つーか、United Deviceのところが「グリッド型サーチエンジン」を開発するとか言うニュースが2年ぐらい前に流れたらしいけど、その後どうなってんのかね?


【YUIの場合】
 こりゃもう、実現不可能と投げっぱなしたほうが早い(笑)。
 基本的に「人工無能に毛が生えたシステム」と割り切った上で考えるならば、
 理屈上は、

 1.膨大な量の単語と文章の意味を理解できる。
 2.自己の得た情報に関連する情報をネットワーク上から取捨選択して取り込むことができる。

 ぐらいの仕様になるんだろうか。
 人工無能としてのデータは、ユイ(人間のほう)が残した問答集と、チャットの過去ログ、
 ということにして。

 広辞苑とATOKをブッ足したようなシステムで前者は何とかするにせよ、
 後者はその対象となる情報の絶対量を考慮するに、
 莫大なデータを収集し、また分析するシステムの存在が前提になる。

 しかし、ドラマのYUIはノートパソコン1台に収まった上で、
 画像認識も音声認識もこなす化け物システムである。
 しかも、その使用者は基本的に特定少数、と来ている。

 そうなると、考え方を変えるしかない。
 a.あそこに入っているのはYUIのプログラム本体だけである。
 b.あそこに入っているのはYUIのインターフェース部分だけである。

 つまり、YUIの動作を支える大部分は、どこかよそにあって、
 みんながYUIだと思っているPCは、 それをネットワーク越しに呼び出している、
 という構造なら、まだ何とかなりそうな気がしないでもない。

 しかしここで、「使用者は特定少数」という条件がネックになる。
 生前のユイが運営していた「YUIのライフガード」の住人に協力を要請して、
 さらに口コミで賛同者を募り、仮にYUI本体を保持しうるだけのグリッドまたはピアを集める
 ことに成功しても、個人または一部の人間がその恩恵を占有するのであれば、
 その他大多数の人間がグリッドまたはピアを停止させてしまえば、YUIはその機能を失う。

 これでは、物語に登場するYUIの動作とはまったくかけ離れてしまう。
 よって、他のアプローチを考える。

 ドラマの中の初期型YUI(イルカYUI)は、ネットの海に出掛ける、という、
 ものすごい挙動をしている。

 このときに、ネット上の管理の行き届いていないサーバーやPCに、少しずつ自分の分身を
 寄生させていた、と考えたらどうか。

 で、それらが一定の量に達したとき、予め仕組まれていたプログラムによって、
 分散型コンピューティングの要領で、あたかもひとつの人格のような挙動をすると。


 そーすると中込のアレは妨害電波一発で行動不能……の前に、イズムたんもトーサカさんも、
 YUIの秘密に気づくよな(苦笑)。


 そしてアレだね。
 中込社長、YUIさんも独り占めできないね(笑)。


 さらにアレだね。
 エンディング変わっちゃうね。

 ゴバ!(イズムの中の人風)

投稿者 ushila : 2006年10月31日 00:47

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