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2005年04月29日

映像ザ・モーニング娘。3

リリースから一ヶ月経ってるわ、その間に矢口は脱退するわ。
この牛は何やってるんでしょうか本当に。

それはともかく。
「ひょっこり」と「涙が止まらない放課後」の煮ても焼いても食えない駄作っぷりが浮き彫りになりますな、このラインナップ。
逆にいえば、リリース当時アレだけ酷評したAS FOR ONE DAYも、今聴くとわりと普通の曲だったりするわけですよお客さん。

シングルごとの雑感的なことは随所に書き散らかしていていまさらまとめるのも面倒なので(オイ)、たまたま一度も聴く機会の無かった「浪漫~MY DEAR BOY~」だけざっくりと感想を。


ハッキリ言ってここ数年の娘。の曲では一番好きかもしれない。
ハロプロ全体に拡大しても、ここ3年ぐらいでは確実に5本の指に入ってくる。
ある意味でSPEED的とも言えなくはないのだが、非常にしっかり作られた80’Sロック風の曲調(アルトサックスがバービーボーイズ風味で泣かせる、て、コンタさんご本人?)に、わりと引き締まった表情の娘。さんたちのマッチングが素晴らしい。
美貴様大活躍は言うに及ばず、こんなかわいい高橋は久しぶりだよねえ。石川には食われそうで怖いですが(笑)。

しかし。
俺如きヲタクにしてみればかなり満足度の高いこの曲も、対世間という意味ではどうだったかというと、ちょっと記憶が定かでない。
ついでに、つんくのねじくれ曲がった心性にいい加減長くつきあっている我々モーヲタにしてみれば、むくむくと頭をもたげるのは、「これは何かのパロディではないのか」という疑念。
ダンスシーンのイメージが微妙に氣志團だし。
マジメにやられればやられるほどパロディに見えてしまうのは、「汚れちまつた悲しみ」なのでしょうか。


結論、昨年の娘さんも、明らかな凡打は「涙~」ぐらいのもので、わりとテキサスヒットと、運悪く野手真っ正面みたいな当たりの間を行ったり来たりしてる感というのはあるわけですな。

と言いつつ、その「涙~」のPV衣装がジャケ写に流用されてるあたり、ここんとこのトホホ感を象徴してるようで非常にイヤなんですが。

投稿者 ushila : 12:29 | コメント (2) | トラックバック

2005年04月28日

ローレライ&終戦のローレライ。

何をどのように語るべきか。
いずれにしても、メタ記号論的には、
ヲタクの喜ぶ記号を組み合わせた、と言う印象は払拭できないところである。

そこに横たわる問題は、組み合わせただけ、と言う安易に堕するか否か。それのみなのではないか。

このストーリーに用いられている記号は、太平洋戦争、原子爆弾、潜水艦、ナチスのトンデモ科学、やたら趣味的な格好の謎の美少女と、ざっとこんなところか。

これだけの記号の組み合わせで、ストーリープロットのようなものは出来上がってしまう。
というか、昨今のヲタクカルチャーを見ていると、なんでもかんでも「……と美少女」とくっつければ出来上がりという、うま味調味料的お手軽さを感じてならない。

西原理恵子によれば、かつて「戦車と私」なるロリヌード写真集があったそうだが(ホントかよ)、この手の方法論で「創作物」がベルトコンベア式に「大量生産」されている感を覚えるにつけ、釈然としないものが悶々と蟠るのである。

話がやや横道に逸れた。
大事なのは、記号の組み合わせは「器」に過ぎない、と言うことである。
そこに盛りつけられるべき中身、すなわち人間の姿、あるいは感情が存在しなければ、その作品は冒頭述べた安易に堕する。
人間の姿、感情が、すなわち登場人物のそれであるか、作者のそれであるか、あるいはその双方と考えるかは、意見の分かれるところではあるが。

さて。
では、本作においてそれら諸問題はどうだったか。
映画は残念ながら、中身において失敗した、と言わざるを得ない。
登場人物の現代的に過ぎる思考。
ヒロイン、パウラの内面を描ききるための「仕掛け」の不備。
小説において言葉が補完するものを映像に落とし込む方法論の欠如。
淘汰された人物の担う役割を残された
人物に投影する配慮の不足。
等々、指摘すべきものは多数ある。
(清永と木崎の犬死にぶりにとどめを刺すな。実際)

「あの店の味のカップラーメン」のような、食後感の乏しさを感じずにはおれなかったのである。


そして、映画・小説いずれにも言えることとしては。
エピローグが完全に蛇足。


さて。
ここからは完全に余談。

香椎由宇はパウラ・A・エブナーのビジュアルを想像する上での依代として非常にいい仕事をしていると思う。
パウラの内面表現については演出を含めた不備があると思うので、彼女ばかりを責めても仕方がない。
何つーか、映像作品として表現する上では、パウラの人間性は複雑すぎるのだよなあ。

内面に焦点を当てるのだとしたら、俺はあそこに鈴木杏あたり持ってくると面白かったのではないかと思うのだけどね。けっこう気合いの入った演技をしてくれるのではないかと。
ビジュアルは全然離れちゃうが。

ま、そんなところで。

投稿者 ushila : 23:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年04月10日

ふー。

やっとこPCの設置が完了したよ。

あとはブロードバンド回線の引き込みだなあ。
何がいいと思う?

投稿者 ushila : 21:51 | コメント (8) | トラックバック