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2004年09月22日

BUMP OF CHICKEN

大いなる、拙き疾走。

'jupiter'
'FLAMEVAIN'
'ユグドラシル'

と、まとめて。

11月に沖縄に来るというので、予習がてらファーストアルバム"jupiter"を買ったのが8月のはじめ。
自分の中でけっこう時間が経ってしまったので、かなり発酵の進んだ結論になってしまっている今日この頃。

やっぱさ、ロックをロックたらしめるのは衝動なんだよ。
アーティストの中の、表現への衝動。
ある意味「瞬発力」の仕事こそが、ロックの本質なのだ、と考えた。

バンプを一般論としての「音楽」として評価した時に、そりゃもちろん言いたいことはある。
緩急がうまくないとか、
ドラムがヘタだとか、
ミディアム以下になるとやや冗長になるきらいがあるとか、
主にスキル的な面について語るならば、ツッコミどころは少なくない。

しかし、(主にそれは作詞・作曲を担当する藤原基央のものかもしれないが)
彼らの表現への衝動の大きさや、それを伝えるための言葉の切れ味は、そうした
ネガティブな部分を補って余りあると思う。

むろん、音楽という表現ジャンルを取る以上、その表現様式を満たすスキルを持つに
越したことはない。
しかし、スキルがいくらあっても、それを持って伝えたいこと、表現したいことがなければ、
それは無自覚なパロディ(もっと悪意敵に言えば、単なる表現形式の模倣、あるいは剽窃)
に過ぎない。

オヤジめいた斜め上のポジションから言えば、彼らには衝動から生まれる音楽を
作り続けて欲しいと思う。
たとえ拙くても、その大いなる疾走は、何かを呼び、どこかへたどり着けると信じている。


単純に音楽としての評価というか、メジャーレーベルから出てるCDという評価で言うと、
総合評価は星3つぐらい。
(この辺の話は項を改めて、そのうち。)
ただ、ロックとしての姿勢は非常に正しいので、そこに限って言えば星5つ。
やれやれ。もっとやれ。どんどんやれ。

投稿者 ushila : 2004年09月22日 00:48

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